2012/09/15

EverBest? 詳細不明


 貰い物です。クリップ形状からおそらくパイロットかと思われます。パイロットってこんなネタ万年筆作ってたんですね……。



 一緒に写ってるペンは823とM1000です。決してM300やM400ではありません。M1000です。

 おそらくパイロット、とはいえどこにもパイロットとは書かれていません。読み取れる文字はクリップに「NEW CLIP」、キャップリングに「R14K」、胴軸に「Ever best TOKYO」、ペン先に「IRIDIUM PEN」です。Ever Bestってのは聞いたことがありませんが、パイロットではなくこれがメーカー名なのでしょうか? もともと現存しないメーカーについての知識は皆無です。



 軸の大きさと相まってペン先も大きいです。繰り返しますがペリカンのペンはM1000です。823ももちろん15号ニブです。この写真じゃ5号と言われても信じそうですね。LAMY2000のペン先と比べてみたら大きい大きい。とはいえ、多分149やキングプロフィットには負けるでしょうけど。
 軸には何か塗ってあるようです。もしかして漆でしょうか。しかし漆塗りの質感を知らないのでよくわかりません。

 ペン先は現代の平均よりは多少柔らかめでしょうか。しかしM1000には劣ります。


 インク吸入方式はおそらくインキ留め? しかし首軸が外れないのでどのようにして入れるのか不明です。尾軸のネジ長さと抵抗感の低さから、プランジャとは考えにくいです。単に色々と死んでいるだけの話かもしれませんが。どのみちプランジャでも首軸が外れないのはメンテナンス性の観点からマイナスです。
 ペン先にはインキのカスが残っています。もともと古典BBが入っており、それを赤インクに変えたと思われます。水につけるとプラチナの赤のようなインキがでろでろと……。

 尻軸を緩めた状態で水入りのコップにペンを沈め、少し置いてから引き上げると水が流れだしてきます。これは尻軸側の気密が死んでいるためです。何らかの方法でインキを入れたところで、ボタ落ちばかりで使い物にならないであろうことがわかります。尻軸をきちんと締めるとボタ落ちはしませんが、少し緩めただけでアウトです。なんのためのペン芯なのでしょう。
 ペン先を抜いてみようと試みましたが、古典BBらしき固着が固く抜けません。別に苦労して抜きたいとも思いません。アスコルビン酸で還元しようかとも思いましたが面倒なのでやめました。

 インキは入れ方がわからない。入れたところでボタ落ちする。しかも尻軸からインキが漏れてくる。私にはブログのネタにする以外の使い道が浮かびません。
 で、結局このペンはパイロットのペンなのでしょうか? 何かご存知のかたはコメントなりtwitterなりで知らせていただければ幸いです。

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2012/09/16 追記

 何人かからtwitterにて情報を教えていただきました。
 このペン、パイロットではないそうです。この形状のクリップは昔はいっぱいあったそうで。矢羽根クリップのパーカーすら丸玉クリップを採用していた時期があったとか。
 そしてメーカー名ですが、やはりEver bestだそうです。ただしEver bestはペン先メーカーで、軸に刻印があるものは珍しいとか。
 しかしEver bestは卸売業者であるという説も……。また、クリップの「NEW CLIP」は個人で製造した万年筆によくあるものとの情報も。

ぺん★ぱれーどっ!
EVERBEST Fountain Pen 14
http://blog.livedoor.jp/pen_parade1000/tag/EVERBEST

masahiro万年筆製作所の万年筆
メーカーは「NEW CLIP」!?
http://masahiro14k.blog67.fc2.com/blog-entry-36.html

 さて、いろいろな情報があってこのペンの出自を正確に特定することはできなさそうに思えます。もとよりどうしても知りたいわけでもありません。

 また、このペンはやはりインキ留め式のようです。よくよく見てみれば、首軸とネジ部との境目にわずかに段差が見受けられます。おそらくここから外れるのでしょう。
 尻軸の気密さえ修理すれば復活すると言われましたが、M1000がともすればM300に見えてしまうような常識はずれの太軸、修理したところで何になるでしょう? M1000でも少々太過ぎに思えているのに。持ち歩きもできませんしね。
 手間をかけて修理する意義は私には見いだせません。やはりこのペンは引き出しの中で死蔵されることとなるでしょう。