2011/01/06

カスタム823 WA


 念願のカスタム823を手に入れました。
 ペン種はWA(ウェーバリー)。アサヒヤ紙文具店さんで売ってるやつです。パイロット初万年筆が823とは我ながら贅沢なことしてるなと思いますね。

 とりあえず気がついたことを箇条書き。
・インクがたっぷり入る。
・プランジャー式吸入機構楽しい。
・尾栓を開けるの忘れそう。
・インク残量が一目でわかるのはうれしい。
・棚つりが起こる……。
・そり上がったペン先は少し慣れがいるかも。
・書き味はまだ買ったばかりだからなー。
・たしかに押し書きでの引っ掛かりは感じない。




 やはりこの万年筆の最大の特徴は、プランジャー吸入式を採用しているということに尽きるでしょう。話には聞いていましたが、実際に吸入してみるとこれがおもしろい。ジュボっと音がして、一気にインクを吸い込んでいきます。
 そして吸入できるインクの量が多い。いままではセーラーの両用式にコンバーターを付けていたのですが、これが下手すると一日に一回補充しないといけないときもあるという容量の少なさでした。これってキングコブラなんか付いたペンだとあっという間なんじゃないですかね。
 この万年筆では一見してかなり多くのインクが入っているように見えます。アサヒヤ紙文具店のWebページ曰く、コンバーターと比較して三倍の量が入るようです(メーカーが違いますけど)。これならばどんなに激しい使用量でも、個人差はあるでしょうが一週間くらいはもつでしょう。それだけこの吸入の機会が少ないわけですが。
 ちょっと困った点は、棚つりが起こること。いままでモンブランBBでは棚つりは起こっていなかったのですが、内部の潤滑材が悪さをしているのでしょうか。そのため書き出しに軽く振ってやっています。使ってるうちに改善されていけばいいんですがね……。




 さて、パイロットの特殊ペン先の一つであるWA。先端が上にそり上がった形状をしております。この形状のおかげで押し書き時の引っ掛かりが軽減されます。という物だった気が。
 たしかに使ってみると、筆圧をかけた状態でも引っかかりはあまり感じません。
 しかしいかんせん、まだ買ったばかりなのでペン先が私の筆記角度に慣れていない……。レポート用紙一枚を埋めてみると、なんとなく、すこーしずつペン先が慣れてきているような……という感触がしましたので、一ヶ月くらい使っていればだいぶ歩み寄ってくるのでしょう。
 WAは字幅の分類としては「中字」に入るようです。なので今までセーラーの細字を使っていた自分にはちょっと太く感じるのではと思っていましたが、これが驚くほど変わらない。セーラーのほうが切り割り広げてフローを良くしてあるからということもあるのでしょうが、とにかく実用上なんの問題もない、むしろちょうどいいくらいの字幅で安心しました。
 また、ペン先がすこし上にそり上がっているので、ちょっとだけ筆記時に違和感を覚えます。これは三日も使っていれば慣れると思いますが。

 アサヒヤ紙文具店ではWA以外にもFAが売っています。こちらもいつか買いたいものですね。今度は黒軸で。
 しかしこのカスタム823、アサヒヤ紙文具店ではWA、FAを、フルハルターではCを特別仕様として販売しているということは、823での特殊ペン先の需要があるということじゃないですか。互換性もあるのに、なぜパイロットは823での特殊ペン先を販売しないのでしょうか。743の特殊ペン先も黒軸にしかないということは、在庫管理あたりでリスクがあるんでしょうかね。

 とりあえずこれもまた大満足な買い物です。茶軸を選んだのもいい選択だったと思います。スケルトンな軸は光に透かしてみるととても綺麗です。
 これからメインでガシガシと使っていきます。はやくペン先が慣れてくるといいなぁ。  

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