2011/01/17

Diamond530そしてEdelstein ink Jade

パーカーのソネットラックブラックGTのペン先と交換で竹世さんに頂きました。
受け取ってから一週間ほど経ったので、所感などを書き連ねていきましょう。

まずはTWSBI Diamond530。ちょっと前からあちこちで話題になっていたペンです。
透明軸で吸入式。吸入機構は実に良く出来ていると思います。といっても吸入式はこれ以外では2本しか持っていないのであまり比較対照は出来ないんですが。
ペンのサイズはなかなか大きいです。LAMY2000よりもちょっと長め、カスタム823よりもちょっと短め。太さはLAMY2000と同じくらいでしょうか?
ノギスで測ってみると太さは12.80mm。対してLAMY2000が12.95mmですからだいたい同じですね。
本体のサイズに比較してペン先は小さめですが、LAMY2000を常用していますと気になりません。


面白いと思ったのはペンポイント。EFニブなのですが、クーゲルのようなイリジウムの付き方をしていますね。こういった形状のクーゲルニブは筆記角度の許容範囲が広めと言われています。さてこのペンは?
実際に書いてみますと、筆記角度への許容は広いように感じますが、ペン先のねじりに対してはかなり許容が狭い! 私は右利きには珍しく右ねじりの癖を持っているのですが、私のねじりでは最初インクが出ませんでした。右ねじり矯正したほうがいいかなぁ……。
このペンはキャップの気密性を上げるためにでしょうが、軸のネジ部にOリングが使われています。これのおかげでキャップ開閉の感覚が他の万年筆とはかなり違います。これはなかなか言葉で説明しづらい。ぐにーっと閉まる感じ、でしょうか。
あと、キャップを尻軸に差してみると、かなり浅いところで止まります。そのせいでこの状態ではデスクペン並かそれ以上の長さになるのです。さすがに長すぎる気がしましたので、私はキャップを差さずに使っています。


スケルトン万年筆では、インクが意図しない部分に入り込むことなどによって美観を損ねる場合が多々あります。中でも首軸のペン芯部分は構造上しかたのない事なのですが、中にインクが広がってしまうために見た目が悪くなってしまいがちです。スケルトンのカスタム823でもこの部分は不透明な樹脂を使っています。そこでこのペンはペン芯とスケルトン部分に一つ壁(円筒)を置いて、美観を損ねないようにとしています。これは大変うまい工夫だと思いました。

お次はPelikan Edelstein ink Jade。実は今回送ってくださったものはこちらがメイン。
まずはインク本体から。インク自体にはあまり興味はなかったんですがいい色ですね。乾く前はCARAN d'ACHEのCarribean Seaと見まごう色でしたが、乾くと4C規格のボールペンにある緑色と似た様な色になります。乾く前の色は本当に「Carribean Seaを青ではなく緑色として作ったらこんな色になるだろうなぁ」という色でした。
そして本命、瓶です。これは機械系の私にとって大変興味深い瓶です。
瓶の外形を作るとき、それは鋳造か射出成形のような工程で作っているものだろうと予想できます。なんじゃそいつらは、と思う方が大半でしょうが。
これらの概要を大雑把に説明しますと、製品形状の型に溶けた材料を流しこみ、型から取り出して完成というもの。ここで大事なのは「型から取り出す」ということ。つまり型から取り出せない形状のものは作れない訳です(鋳造品・鍛造品の設計はこのおかげで難しいのだ!)
さて手元のインク瓶を見ていただければわかると思うのですが、瓶に薄い線のような物があると思われます。これこそがこの型と型の継ぎ目! ここで型を分けないと瓶が型から取り出せないのです。モンブランの新しい瓶なんかは三つの型を継ぎ合わせてできています。
そして今度はEdelstein inkの瓶を見てみましょう。なんと、この型の継ぎ目の線がないではありませんか!
これでは当然、出来上がった瓶は型から抜けません。果たしてこの瓶はどのように作ったのか……。

そんなわけで、この瓶はかなりお気に入りの瓶となりました。謎があるものに人は惹かれるのです。UFOやピラミッドみたいにね。

0 件のコメント:

コメントを投稿