2012/07/08
Dr.Jansen wine ink Barbaresco
製造中止となって久しいワインインク。買っておけばよかったと後悔していました。
しかしこの前、エンパイアグリーンを買いに文具屋に行ってみたところ……あれ? このヤンセンの棚に置いてあるインクって、ワインインク?
我が目を疑いましたが、それは明らかにネットで見たものと同じラベル。店員さんに確認したところ、やっぱりワインインク。その時点で購入は決めていましたが、色見本を見せてもらいました。少々ワインインクに期待していた濃い赤よりは明るめでしたが、この機を逃せばもはやチャンスはないと思い、購入。
この廃盤インクをレビューする意味はあるのだろうか、と思いつつ書きます。
赤系インクもあまり持っていません。上から
Pilot 色彩雫 夕焼け LAMY2000 B
MontBlanc Brown 濃縮 ガラスペン
Dr.Jansen Barbaresco Diamond 530
このインク、まず特筆してフローが良いです。ガラスペンで試し書きすると、あっという間に溝に溜まったインクを消費してしまいます。それは万年筆に入れても変わらず、まさにつゆだく状態。粘度が低いこともこのフローの一助となっているのでしょう。そしてこの粘度の低さのおかげで、ペン先・紙間の潤滑効果が低めです。
ワインインクということで匂いを嗅いでみたのですが、特にいい匂いとも感じませんでした。そもそもワインを飲まないのでよくわかりません。
色味ですが、このインクは色の変化が大きいです。乾くとすぐ変色するわけではなく、一分くらいかけて変色していきます。
変色前はオレンジが強く、色彩雫の夕焼けとあまり変わりません。色が変わると黄色味が抜けて赤っぽくなります。変色後はボルドーっぽいでしょうか。#993A29くらい、かなぁ。
イメージとしては変色前はトマト、変色後は明るめの血液といった印象です。紙にもよりますが、濃淡の薄いところではピンクっぽく見えることもあります。
最近はBBに傾倒していた以前とは違い、いろんなカラーインクを使うようになってきました。そのせいもあってか、この色もそんなに主張が強すぎるようには思いません。とはいえ、まず比較できるような赤インクが少ないのでたいして参考になる意見は言えないのですけどね。
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