ふと思い立ってL2kの掃除をしたのです。
そうすると、首軸と胴軸の継ぎ目、キャップ嵌合のための出っ張りがあるところからインクが出てくる。たまに手が汚れていたのはここから漏れ出たインクか! これはきっちりと洗うしかあるまい!
そうして上の画像です。
分解手順はとってもカンタン! 首軸をねじって外し、ペン先をペン先側から押してやればこの状態。
この状態で水につけてみると、出るわ出るわ。首軸のネジ部から、前に入れていたカリビアンシーと今使っている夕焼けの混合インクが。
しかし、洗っても洗ってもじわじわ出てくる。こういう時は超音波洗浄器が欲しくなりますが、私は持っていないので仕方なくキムワイプでぬぐいます。するとどうやら、金属のメネジ部分と外周の樹脂部分の隙間にインクが溜まってしまっているようです。
この隙間を拭うたびにキムワイプが汚れていきます。ひたすら拭う、拭う……。
さすがにすべては拭いきれませんね。ある程度でよしとしました。
分解して分かったのが、このペンがどうやってこのネジ部へのインク流出を防いでいるか。それはOリングのようにペン芯に長方形断面のゴムリングを入れ、ネジの締め付けによる圧力で防ぐというもの。この方式で現にこうして漏れているということは、あまり信用ならない方法なのかもしれません。吸入時の圧力に耐えられないというくらいなら充分有り得そうです。
ちなみに、分解して全貌があらわになったペン先にはちゃんと「LAMY」や「B」といった刻印が入っていました。LAMY2000は通常時ではペン先の太さはどこにも書いてありませんが、新しいモデルならば分解すればわかるということですね。
さて、私が使っているLAMY2000は、ペン先の裏が銀一色の最新モデルです。以前のモデルからの変更理由が、「インク漏れ対策のため」。対策済みの設計でこれということは、以前のモデルではどのような設計になっているのでしょうか……。
2010/11/21
2010/11/14
封蝋
前述の東京、銀座伊東屋にてシーリングスタンプとシーリングワックスを竹世さんと一緒に購入。そして今日、ライターとろうそくを買ってきて試してみました。
結果はこのとおり。三回目にて少し気泡が入ったものの、そこそこの出来になりました。しかし写真にとってみるとあまりきれいではありませんね……。ちょっと遠目に見れば充分な出来なんですよ?
この気泡を出さないためには、もっと遠火でゆっくりととかせばいいのでしょうか……。
奥に見える赤い点は、失敗してたらしてしまった封蝋です。この他にも実験書にも盛大にたらしてしまいました。まだ三週間使うのに……。
キャンパスのレポート用紙の書き損じに押したのですが、この封蝋の浸透力がすごい。裏からはっきりと封蝋の形がわかるくらいまで染みこんで固まっています。キャンパスのレポート用紙といえば抜けが少ない良い用紙だと思っていたのですが、それでここまで染み込むとは。これはまさに「封」をするためのものですね。
「せっかく封蝋買うんだから、便箋も欲しいよね!」てな感じで便箋も買ってしまいました。ミドリのブルーブラックが美しく発色するだのなんだの書いてあるやつを。はたしてその「ブルーブラック」に「茄子色」と呼ばれるMontBloanc BBが含まれているのかどうかは定かではありませんが。
こちらはまだ試してません。誰に手紙を出す予定もありませんし。この子らはいつになったら活躍させてあげられるのでしょうか。
LAMY2000 4色BP
学校の工場見学という名の修学旅行にて東京に行ってきました、その際、竹世さんに東京の文房具屋さんを案内してもらいました。竹世さんにはただただ感謝。万年筆がずらりと並ぶ様は地元では見られないもので、まさに圧巻。
さて、その文具屋巡りの中、ユーロボックスで見つけたこのペン。欲しいと思っていましたし、4000円だなんて安価だったら買っちゃうでしょう!
中のリフィルは死んでいましたが、それは翌日に伊東屋で一揃い購入しました。今では全色立派に使える状態です。4C規格のリフィルが使えるということなので、LAMYではなくパイロットのリフィルを買いました。青のみゲルインクで、ほかは油性です。なぜかと問われればなんとなくとしか答えようがありません。
LAMY製品の中で、他社リフィルとの互換性がある製品というものはこのペンくらいなものじゃないでしょうか? 頑なに独自規格を貫くLAMYには珍しい。
気になった点が二点。
・黒のみノック時わずかに引っ掛かりを感じる
・クリップが少し固い?
まあ何ら問題のないレベルの話です。不満もありません。
じつは多色BPというものを始めて使います。これはなかなか便利な代物ですね。
これで常用しているLAMYのペンが3本。L2kFP・4CBPとswiftです。他にはjoyも持っていますが、あまり使ってません。
改めて見ると、自分はだいぶLAMYに惚れているのだなぁ、と思いますね。持ち歩いている5本の内3本がLAMY……。
2010/11/07
エルバン ガラスペン
ガラスペンの中でも安いやつです。
なんとこの田舎で、文具店の店頭で発見いたしました。こういったマニアックな商品が売っているのは初めて見ました。思わず衝動買い。
さて、早速試しに使ってみましたが、概ね想像通りです。よくも悪くも。
まずインクフローは多いですね。とても万年筆に入れた時のシミュレーションにはなりません。これはつけペンと一緒なので、「やっぱりなぁ」という感想です。インクが切れてくるとだいぶ万年筆のフローに近づきますが、その状態ではインクが切れるまで一瞬です。
次に書き味ですが、これはだいぶカリカリした感触。脆性材料のガラスの尖ったペン先になめらかな書き味なんて期待してませんよ。まあ耐えられないような書き味ではなく、むしろ好ましく思えるカリカリ感ですかね。ここも予想通りというか、それなりというか。
総合的にはまさに値段相応の満足度です。書き味自体は高価なものでもさほど変わらないと思われますので、ガラスペンに対して特別なこだわりがないならば、このペン以上のガラスペンを買う必要はないでしょう。
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