2012/06/09

Pilot 色彩雫 月夜


M1000の購入を決定してから、なんのインクを入れようかという問題に悩まされました。手持ちのインクでは面白みがない、どうせならば新しいインクを……。そしてBB、もしくはBB風味でなければメインで使う気は起きないので、BBに近いインクを。しかしM1000に古典は入れたくありませんでした。何故かって、なんとなくです。深い理由はありません。強いて言えば、フローが渋くなると面白く無いといった程度の理由です。古典がOKならばペリカンBBを入れていたのですが。
 BB以外にも選択肢はありました。BBか、青か、濃い緑。結局BBに落ち着いたわけなのですが。私の好みははっきりしてますね。

 私の持っている青インク達。



色彩雫 月夜 M1000M
MontBlanc BB 823WA
Pelikan BB プロギアEF
PR Sonic Blue 無印
LAMY BB ガラスペン
Sailor 青墨 ガラスペン
CARAN d'ACHE Caribbean Sea ガラスペン

 青墨はフロー過多気味だったため、ガラスペンのインクが切れそうな状態の線を右側に付け足しています。こちらの線が実際に万年筆に入れた時の色味に近いでしょう。
 当然、モニタ上の色見本なんて軽い参考程度にしかならないことは承知しておいてください。

追記
 こちらにインクを追加した色見本を置いています。

 色味は、濃く鮮やかな青に緑を加えたような色。BBを期待していたのですが、これは違う。本当にM1000にはこのインクでいいのか、買ってからもしばらく悩んでしまいました。
 いわゆる緑変が起こります。緑変で有名なのはWaterman BBや松露ですが、そこまで露骨なものではないと思います。曖昧な書き方なのは、私がWaterman BBも松露も持っていないからです。
 そのため、書いた直後は綺麗な青なのですが、乾くと緑色が見えてきます。私がインクを見せた友人は「まさに月夜の色だ!」と言っていました。
 また、Waterman BBをよく使っている人には周知の事実であるかと思われますが、緑変の程度は紙によって全く違ってきます。現在メインで使っているノートのPremium C.D.では緑が強めに出て、少々枯れたような色合いを醸し出します。しかしシステム手帳に使っているBindexのホワイト罫ページでは殆ど緑がでてきません。緑変した月夜と比べると、随分と鮮やかな青です。同じインクとは思えません。そのかわり軽い赤光りが起きます。もちろんセーラーのインク程の赤光りは起きません。軽いものです。


 当然パイロットのインクなので、滲みや抜けは発生しやすいです。Premium C.D.は1260円もするノートのくせに滲み耐性はダメダメちゃんなので、この組み合わせでは線の輪郭がぼやぼやです。今まで古典BBしか使って来なかったので、ノートの滲み・抜け耐性はあまり考えたことがなかったのですよね。書き味はいいから気に入っているのですが、このインクには向きません。
 期待していた色味とは違うインクでしたが、結局面白そうなのでM1000に入れました。

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